「 防災基本計画 」について 見ておきます。
 
 まず、 この計画書の沿革は、内閣府の防災情報ページによると ☟ のようです。

 

 

 

 
防災基本計画の特色

 

 ・ 災害の種類に応じて講じるべき対策が容易に参照できるような編構成としています。 
 災害予防・事前準備、災害応急対策、災害復旧・復興という災害対策の時間的順序に沿って
 記述しています。  国、地方公共団体、住民等、各主体の責務を明確にするとともに、
 それぞれが行うべき対策をできるだけ具体的に記述しています。
防災基本計画の体系
 ・ 防災基本計画は、我が国の災害対策の根幹をなすものであり、災害対策基本法第34条
 に基づき 中央防災会議 が作成する防災分野の最上位計画として、防災体制の確立、防災
  事業促進、災害復興迅速適切化、防災に関する科学技術及び研究の振興、防災業務計画
  及び 地域防災計画において 重点をおくべき事項について、基本的な方針を示しています。
 

 

防災基本計画の作成・修正の履歴

修正年月 修正等概要

38
防災基本計画の策定
46 一部修正(地震対策,石油 コンビナート 対策等
7
全面修正(自然災害対策)
阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ,国,公共機関,地方公共団体,事業者等の各主体それぞれの役割を明らかにしつつ,具体的かつ実践的な内容に修正
9 一部修正(事故災害対策編の追加)
12
/ 5
一部修正(原子力災害対策編の全面修正)
・平成11年9月の茨城県東海村におけるウラン加工施設臨界事故及び,これを踏まえて制定された原子力災害対策特別措置法 の施行に合わせて修正  
12
/
12
一部修正(中央省庁等改革に伴う修正)
14
/ 4
一部修正(風水害対策編及び原子力災害対策編)
16
/ 3
一部修正(震災対策編)
17
/ 7
一部修正(自然災害対策に係る各編)
・災害への備えを実践する国民運動の展開,地震防災戦略の策定,インド洋津波災害を踏まえた津波防災対策の充実,集中豪雨時等の情報伝達及び高齢者等の避難支援の強化等,最近の災害対策の進展を踏まえ,修正
19
/ 3
一部修正(防衛庁防衛省へ移行に伴う修正)
20
/2
一部修正(各編)
・防災基本計画上の重点課題のフォローアップの実施,国民運動の戦略的な展開,企業防災の促進のための条件整備,緊急地震速報の本格導入,新潟県中越沖地震の教訓を踏まえた原子力災害対策強化等,近年発生した災害の状況や中央防災会議における審議等を踏まえ修正

 

 
 
◆ 防災基本計画の本文   http://www.bousai.go.jp/keikaku/090218_basic_plan.pdf
 
第2章 防災の基本方針
○ 防災とは,災害が発生しやすい自然条件下にあって,稠密な人口,高度化した
土地利用,増加する危険物等の社会的条件をあわせもつ我が国の,国土 並びに
国民の生命,身体 及び財産を災害から保護する,行政上 最も重要な施策である。
・・・ 略
災害対策基本法(以下,「法」という)に基づくこの計画は,震度7を記録し
6千3百人を数える死者・行方不明者をもたらした阪神・淡路大震災など 近年経験
した大規模な災害の経験を礎に,近年の防災をめぐる 社会構造の変化等を踏まえ,
我が国において 防災上必要と思料される諸施策の基本を, 国,公共機関,地方公共団体
,事業者,住民 それぞれの役割を明らかにしながら定めるとともに,防災業務計画 及び
地域防災計画において重点をおくべき事項の指針を示すことにより,我が国の災害に
対処する能力の増強を図ることを目的とする。