最新の防災基本計画(令和元 5月)

http://www.bousai.go.jp/taisaku/keikaku/kihon.html

防災基本計画は、災害対策基本法昭和36年法律第223号)第34条第1項の規定に基づき、中央防災会議が作成する、政府の防災対策に関する基本的な計画です。

令和元年5月31日、防災基本計画が修正されました

防災基本計画の体系

  • 防災基本計画は、我が国の災害対策の根幹をなすものであり、災害対策基本法第34条に基づき中央防災会議が作成する防災分野の最上位計画として、防災体制の確立、防災事業の促進、災害復興の迅速適切化、防災に関する科学技術及び研究の振興、防災業務計画及び地域防災計画において重点をおくべき事項について、基本的な方針を示しています。
  • この計画に基づき、指定行政機関及び指定公共機関は防災業務計画を、地方公共団体は地域防災計画を作成しています。

    

防災基本計画の作成・修正の履歴

修正年月 主な修正の概要
昭和 38年 6月 防災基本計画の策定
46年 5月 一部修正(地震対策,石油コンビナート対策等)
平成 7年 7月 全面修正(自然災害対策)
阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ,国,公共機関,地方公共団体,事業者等の各主体それぞれの役割を明らかにしつつ,具体的かつ実践的な内容に修正。
9年 6月 一部修正(事故災害対策編の追加)
12年 5月 一部修正(原子力災害対策編の全面修正)
・平成11年9月の茨城県東海村におけるウラン加工施設臨界事故及び,これを踏まえて制定された原子力災害対策特別措置法の施行に合わせて修正。
12年 12月 一部修正(中央省庁等改革に伴う修正)
14年 4月 一部修正(風水害対策編及び原子力災害対策編)
16年 3月 一部修正(震災対策編)
17年 7月 一部修正(自然災害対策に係る各編)
・災害への備えを実践する国民運動の展開,地震防災戦略の策定,インド洋津波災害を踏まえた津波防災対策の充実,集中豪雨時等の情報伝達及び高齢者等の避難支援の強化等,最近の災害対策の進展を踏まえ修正。
19年 3月 一部修正(防衛庁防衛省へ移行に伴う修正)
20年2月 一部修正(各編)
・防災基本計画上の重点課題のフォローアップの実施,国民運動の戦略的な展開,企業防災の促進のための条件整備,緊急地震速報の本格導入,新潟県中越沖地震の教訓を踏まえた原子力災害対策強化等,近年発生した災害の状況や中央防災会議における審議等を踏まえ修正。
23年12月 一部修正(津波災害対策編の追加等)
東日本大震災を踏まえた地震津波対策の抜本的強化,最近の災害等を踏まえた防災対策の見直しの反映。
24年9月 一部修正
災害対策基本法の改正【第1弾改正】,中央防災会議防災対策推進検討会議の最終報告等を踏まえた大規模広域災害への対策の強化(各編)
原子力規制委員会設置法等の制定を踏まえた原子力災害対策の強化(原子力災害対策編)
26年1月 一部修正
災害対策基本法の改正【第2弾改正】,大規模災害からの復興に関する法律の制定等を踏まえた大規模災害への対策の強化(各編)
原子力規制委員会における検討を踏まえた原子力災害への対策強化(原子力災害対策編)
26年11月 一部修正
災害対策基本法の改正(放置車両及び立ち往生車両対策の強化)、平成26年2月豪雪の教訓を踏まえた修正(自然災害対策に係る各編)
原子力防災体制の充実・強化に伴う修正(原子力災害対策編)
27年3月 一部修正
原子力防災体制の充実・強化に伴う修正(原子力災害対策編)
27年7月 一部修正
・最近の災害対応の教訓を踏まえた対策の強化に伴う修正(各編)
28年2月 一部修正
・最近の制度改正、災害対応の教訓等を踏まえた対策の強化に伴う修正(各編)
28年5月 一部修正
・中央防災会議防災対策実行会議「水害時の避難・応急対策検討ワーキンググループ」報告を踏まえた修正(各編)
29年4月 一部修正
平成28年熊本地震及び平成28年台風第10号災害の教訓等を踏まえた修正(各編)
30年6月 一部修正
・関係法令の改正、最近の災害対応の教訓を踏まえた修正(各編)
令和元年5月 一部修正
・最近の災害対応の教訓を踏まえた修正(各編)

 

 

新旧対照表 (PDF形式:550KB)別ウインドウで開きます

「 防災基本計画 」について 見ておきます。
 
 まず、 この計画書の沿革は、内閣府の防災情報ページによると ☟ のようです。

 

 

 

 
防災基本計画の特色

 

 ・ 災害の種類に応じて講じるべき対策が容易に参照できるような編構成としています。 
 災害予防・事前準備、災害応急対策、災害復旧・復興という災害対策の時間的順序に沿って
 記述しています。  国、地方公共団体、住民等、各主体の責務を明確にするとともに、
 それぞれが行うべき対策をできるだけ具体的に記述しています。
防災基本計画の体系
 ・ 防災基本計画は、我が国の災害対策の根幹をなすものであり、災害対策基本法第34条
 に基づき 中央防災会議 が作成する防災分野の最上位計画として、防災体制の確立、防災
  事業促進、災害復興迅速適切化、防災に関する科学技術及び研究の振興、防災業務計画
  及び 地域防災計画において 重点をおくべき事項について、基本的な方針を示しています。
 

 

防災基本計画の作成・修正の履歴

修正年月 修正等概要

38
防災基本計画の策定
46 一部修正(地震対策,石油 コンビナート 対策等
7
全面修正(自然災害対策)
阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ,国,公共機関,地方公共団体,事業者等の各主体それぞれの役割を明らかにしつつ,具体的かつ実践的な内容に修正
9 一部修正(事故災害対策編の追加)
12
/ 5
一部修正(原子力災害対策編の全面修正)
・平成11年9月の茨城県東海村におけるウラン加工施設臨界事故及び,これを踏まえて制定された原子力災害対策特別措置法 の施行に合わせて修正  
12
/
12
一部修正(中央省庁等改革に伴う修正)
14
/ 4
一部修正(風水害対策編及び原子力災害対策編)
16
/ 3
一部修正(震災対策編)
17
/ 7
一部修正(自然災害対策に係る各編)
・災害への備えを実践する国民運動の展開,地震防災戦略の策定,インド洋津波災害を踏まえた津波防災対策の充実,集中豪雨時等の情報伝達及び高齢者等の避難支援の強化等,最近の災害対策の進展を踏まえ,修正
19
/ 3
一部修正(防衛庁防衛省へ移行に伴う修正)
20
/2
一部修正(各編)
・防災基本計画上の重点課題のフォローアップの実施,国民運動の戦略的な展開,企業防災の促進のための条件整備,緊急地震速報の本格導入,新潟県中越沖地震の教訓を踏まえた原子力災害対策強化等,近年発生した災害の状況や中央防災会議における審議等を踏まえ修正

 

 
 
◆ 防災基本計画の本文   http://www.bousai.go.jp/keikaku/090218_basic_plan.pdf
 
第2章 防災の基本方針
○ 防災とは,災害が発生しやすい自然条件下にあって,稠密な人口,高度化した
土地利用,増加する危険物等の社会的条件をあわせもつ我が国の,国土 並びに
国民の生命,身体 及び財産を災害から保護する,行政上 最も重要な施策である。
・・・ 略
災害対策基本法(以下,「法」という)に基づくこの計画は,震度7を記録し
6千3百人を数える死者・行方不明者をもたらした阪神・淡路大震災など 近年経験
した大規模な災害の経験を礎に,近年の防災をめぐる 社会構造の変化等を踏まえ,
我が国において 防災上必要と思料される諸施策の基本を, 国,公共機関,地方公共団体
,事業者,住民 それぞれの役割を明らかにしながら定めるとともに,防災業務計画 及び
地域防災計画において重点をおくべき事項の指針を示すことにより,我が国の災害に
対処する能力の増強を図ることを目的とする。
 
  

防災基本計画

 
 
第1章 災害予防
 ・・・
第3節 迅速かつ円滑な災害応急対策,災害復旧への備え
 1 情報の収集・連絡関係
 (1) 情報の収集・連絡体制の整備
     
 (2) 情報の分析整理
○ 地方公共団体及び原子力事業者は,収集した情報を的確に分析整理するため,人材
 の育成・確保に努めるとともに, 必要に応じ 専門家の意見を活用できるよう必要な体制の整備
 に努めるものとする。 また,国は,異なる専門機関に属する専門家間の平常時における交流
 を促進するために,専門家の間のネットワークを構築するように努めるものとする
                           ※ 以下 「ものとする」を略す
○ 国,指定公共機関,地方公共団体及び原子力事業者は,平常時より防災関連情報の収集,
 蓄積に努める。また,国等においては それらの情報について関係機関の利用の促進が円滑に
 実施されるよう 情報の データベース化, オンライン化, ネットワーク化に努める。
 (3) 通信手段の確保
○ 及び都道府県は,緊急時における,国と都道府県都道府県と市町村の連絡を円滑に行う
 ための専用回線網の整備・維持に努める。又,国及び都道府県は,対策拠点施設 国〔官邸
 内閣官房),原子力安全委員会文部科学省経済産業省等〕 ,都道府県 及び市町村との
 間の専用回線網の整備・維持を図る。
○ 国〔文部科学省経済産業省及び地方公共団体は,対策拠点施設に 非常用電話ファクシ
 ミリテレビ会議システムその他非常用通信機器を整備・維持する。
○  及び 地方公共団体等の緊急時の情報通信手段については,平常時より その確保に努め
 るものとし,その整備・運用及び管理等に当たっては,次の点を十分考慮する。
 ・ 国 及び地方公共団体等は,非常通信体制の整備, 有・無線通信システムの一体的運用
    及び 緊急時の重要通信の確保に関する対策の推進を図ること。
 ・ 緊急時における情報連絡を確保するため,無線通信 ネットワーク の整備・拡充の推進 及び
  相互接続等によるネットワーク間の連携の確保を図ること。
 ・ 画像等の大容量データの通信を可能とするため,国,地方公共団体の ネットワーク の デジタル化
  を推進するとともに,全国的な大容量通信 ネットワーク の体系的な整備を図ること。
 ・ 緊急時における情報連絡を確保するため,平常時より災害対策を重視した無線設備
  総点検を定期的に実施するとともに,非常通信の取扱い,機器の操作の習熟等に向け他の
  防災関係機関等との連携による通信訓練に積極的に参加すること。
 ・ 緊急時における情報連絡を確保するため,携帯電話等の電気通信事業用移動通信
  業務用移動通信等による移動通信系の活用体制について整備しておくこと。
 ・ NTT等の電気通信事業者により提供されている災害時優先電話等を効果的に活用する
  よう努めること。 又,災害用として配備されている無線電話等の機器については,その
  運用方法等について習熟しておくこと。また,IP 電話を利用する場合は,ネットワーク機器等
  の停電対策を図ること。
 ・ 情報通信手段の施設については,平常時より管理・運用体制を構築しておくこと
○ 原子力事業者は,非常用電話,ファクシミリ,携帯電話その他非常用通信機器を整備する。
 
 2 災害応急体制の整備
 (1) 各機関の防災体制の整備
 (2) 職員の体制整備
 (3) 防災関係機関相互の連携体制の整備
 (4) 緊急事態応急対策拠点施設の指定,整備
○ 国〔文部科学省経済産業省は,原子力緊急事態宣言発出後に 政府の現地対策本部
 設置し,国,地方公共団体及び原子力事業者等の関係者が一堂に会し,情報の共有化を図り,
 関係機関が一体となった緊急事態応急対策を実施するための対策拠点施設をあらかじめ指定
 する。また,国,地方公共団体原子力事業者等は,対策拠点施設を地域における原子力防災
 の拠点として平常時から訓練等に活用する。

 (5) 原子力安全委員会緊急技術助言組織等の体制整備
○ 原子力安全委員会は,緊急事態応急対策調査委員からなる緊急技術助言組織を設置し,
 緊急時には 予め定められた原子力安全委員会委員 及び緊急事態応急対策調査委員を現地
 に派遣し,発災現場等の情報の収集・分析を行わせ,国,地方公共団体及び原子力事業者等
 が行う緊急事態応急対策に対し 的確な技術的助言等を行えるよう必要な体制を整備する
○ 原子力安全委員会は,安全規制担当省庁より 特定事象発生の連絡を受けた場合,緊急技術
 助言組織の非常招集 並びに原子力安全委員会委員 及び緊急事態応急対策調査委員の現地
 への派遣を迅速に行うために 必要な連絡体制を整備するものとし,また,必要な移動手段等
  についても 予め定めておく
 (6) 緊急時予測システム
○ 国〔文部科学省は,放射能影響予測を迅速に行う SPEEDIネットワークシステム を平常時
 から適切に整備,維持するとともに,対策拠点施設への接続等必要な機能の拡充を図る。
 また,運転・評価要員の非常参集体制の整備を図る。
○ 国〔経済産業省〕等は,原子炉施設の状態予測等を迅速に行うERSSを平常時から適切に
 整備,維持及び管理するとともに,対策拠点施設への接続等必要な機能の拡充を図るものと
 する。また,運転・評価要員の非常参集体制の整備を図るものとする。
○ 原子力事業者は,放射能影響予測及び原子力施設の状態予測等を行うための機能を平常時
 から適切に整備するものとする。
 
事故初期の疑問
1.福島第1原発、東京、自治体との間には、通信は どのようだったのか?
2.日頃から 県及び市町村では、どのような事故への対策がなされていたのか?
3.対策拠点施設(オフサイトセンター)には、 国・県および周辺市町村は いつ参集したのか?
  また、参集した市町村は どこだったのか?
4.国の現地対策本部の構成員である 経産省副大臣らは、いつ現地に着き、 また いつ
  県と市町村の災害対策本部と 原子力災害合同対策協議会を開いたのか?
5.原子力安全委員会は、この防災基本計画どおりの行動をしたのか?
  原子力安全委員会委員・緊急事態応急対策調査委員は、 いつ 現地に派遣され,
   事故現場などの情報の収集・分析を どう行い、 
   国,地方公共団体への、また事故現場での技術的助言を どのようにしたのか?
6.スピーディの存在が 官邸に知らされなかったということは、どういうことなのか?
   保安院と官邸とは 当時 どのような関係だったのか?
7.スピーディの解析結果は オフサイトセンター に流れるはずだが、どうだったのか?
8.スピーディは 文科省の管轄だが、その遅ればせの発表に際し、 なぜ 文科大臣でなく、
  安全委員会の斑目委員長がマスコミの前に出てきたのか? 
9.原子炉施設の状態予測等を迅速に行うERSSの解析結果も オフサイトセンターに流れることに
  なっており、炉心が メルトダウン し 最悪の場合 水蒸気爆発で、東北関東一円が放射能に汚染
  されるという情報を、国は 勿論 県や市町村は知っていたはずだが、どうだったのか?
10.保安院は、原発の状況説明の際 東電経由の伝聞情報しか流さず、 現地で 保安院など
  国側が 直接収集して 自らが分析した情報を語らなかったのは なぜか?
  ( 吉田所長の傍には 国の担当者はいなかったのか? )
11.緊急災害対策本部での避難・屋内退避指示の議論のあり方は どうだったのか?
12.住民の被曝限度を 20m㏜/年 と主導的に決めたのは、いったい 誰なのか?
   汚染地帯住民を、その地に止まらせる決定は、いつ どこで どのようになされたのか?
13.4月初めの汚染水の海への放出は、誰の主導で為され どのように決定されたのか?
14.マスコミの事故情報に関する報道規制は、どのようにしてなされたのか?
15.事故現場の放射線量の管理について、厚労省は どのような対応をしたのか?
16.米国 or IAEAは、日本政府の事故対策に どのような影響力をもったのか?
17.福島第2、女川、東海の原発も、地震によって 危機に堕ち入った。政府は 当初  恐慌状態
  だったと思われる。 国民には、この時の危機的状況が ほとんど知らされていない。 危機は
  実際 どれほどだったのか? また、政府は 危機を どう認識し、どう対処したのか?
  危機を 脱したのは、いつだったのか? 
 

福島第一原発及び広島原爆から放出された放射性物質の試算値

            福島第一原発及び広島原爆から放出された放射性物質の試算値

                     原子力安全・保安院  8月26日
            http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110826010/20110826010.html

 

            ■解析で対象とした期間での大気中への放射性物質の放出量の試算値(Bq)

 

 核種   1号機      2号機     3号機     放出量合計    
半減期
Xe-133   3.4×10^18   3.5×10^18   4.4×10^18   1.1×10^19     
5.2日 
Ba-140   1.3×10^14   1.1×10^15   1.9×10^15   3.2×10^15     
12.75日
Te-127m   2.5×10^14   7.7×10^14   6.9×10^13   1.1×10^15     
109日
Te-129m   7.2×10^14   2.4×10^15   2.1×10^14    3.3×10^15     
33.6日
Te-131m   9.5×10^13   5.4×10^10   1.8×10^12    9.7×10^13     
30時間
Te-132    7.4×10^14   4.2×10^11   1.4×10^13    7.6×10^14     
3.2日
Ru-103   2.5×10^09   1.8×10^09   3.2×10^09    7.5×10^09     
39.26日
Ru-106   7.4×10^08   5.1×10^08   8.9×10^08    2.1×10^09     
373.59日
Zr-95    4.6×10^11   1.6×10^13   2.2×10^11    1.7×10^13     
64.03日
Ce-141   4.6×10^11   1.7×10^13   2.2×10^11     1.8×10^13    
32.5日
Ce-144   3.1×10^11   1.1×10^13   1.4×10^11     1.1×10^13    
284.89日
Np-239   3.7×10^12   7.1×10^13   1.4×10^12    7.6×10^13     
2.4日
Pu-238   5.8×10^08   1.8×10^10   2.5×10^08    1.9×10^10     
87.7年
Pu-239   8.6×10^07   3.1×10^09   4.0×10^07    3.2×10^09    
2.41万年
Pu-240   8.8×10^07   3.0×10^09   4.0×10^07    3.2×10^09     
6500年
Pu-241   3.5×10^10   1.2×10^12   1.6×10^10    1.2×10^12     
14年
Y-91     3.1×10^11    2.7×10^12   4.4×10^11      3.4×10^12     
58.5日
Sb-127   1.7×10^15         4.2×10^15   4.5×10^14      6.4×10^15     
3.85日
Sb-129   1.6×10^14    8.9×10^10   3.0×10^12     1.6×10^14     
4.4時間
Mo-99     8.1×10^07      1.0×10^04   6.7×10^06     8.8×10^07     
65.94時間
Pr-143     3.6×10^11   3.2×10^12   5.2×10^11      4.1×10^12    
13.57日
Nd-147    1.5×10^11   1.3×10^12   2.2×10^11      1.6×10^12     
10.98日
Cm-242   1.1×10^10   7.7×10^10   1.4×10^10      1.0×10^11     
160日
I-131     1.2×10^16   1.4×10^17   7.0×10^15      1.6×10^17    
8日    
I-132     4.5×10^14   9.6×10^11   1.8×10^13              4.7×10^14     
2.3時間
I-133     6.5×10^14   1.4×10^12   2.6×10^13     6.8×10^14     
20.8時間
I-135     6.1×10^14   1.3×10^12   2.4×10^13             6.3×10^14     
6.57時間
Cs-134     7.1×10^14   1.6×10^16   8.2×10^14    1.8×10^16     
2.06年
Cs-137    5.9×10^14    1.4×10^16   7.1×10^14    1.5×10^16     
30.1年
Sr-89     8.2×10^13      6.8×10^14   1.2×10^15    2.0×10^15     
50.5日
Sr-90    6.1×10^12      4.8×10^13   8.5×10^13    1.4×10^14    
29.1年

 

※ I-131: 16 京㏃、 Cs-137: 1京 5000兆㏃、 Sr-90: 140兆㏃、 Pu-239: 32 億㏃
 
?H5>            ■ 広島原爆での大気中への放射性物質の放出量の試算値(Bq)

 

    核種    放出量
   Cs-137   8.9×10^13
   Sr-89     1.1×10^16
   Sr-90     5.8×10^13
   I-131     6.3×10^16
   Ce-144    2.9×10^15
   H-3       1.1×10^16
   C-14      1.3×10^13
   Mn-54     2.4×10^14
   Fe-55      9.2×10^13
   Y-91      1.1×10^16
   Zr-95      1.4×10^16
   Ru-103    2.3×10^16
   Ru-106    1.1×10^15
   Sb-125    6.9×10^13
   Ba-140    7.1×10^16
   Ce-141    2.5×10^16

 

 

 ※ 7月19日現在
   1~3号機からの放射性物質の放出量の評価
        ――― 約10億㏃/h( 1.0×10^9 ㏃/h )
      1日の放出量 : 約10億㏃/h×24時間=約240億㏃
      1ケ月の放出量: 約240億㏃/日×30日=約7200億㏃
      4か月の放出量: 約7200億㏃/月×4月=約2兆8800億㏃

末法五濁

ある念仏者いわく、

衆生われらの煩悩というものは、いよいよ頑なに、いよいよ頑固に、

いよいよ自己中心的になっていく。・・・ このことを よく知って

おかなくてはならない。」と。

 

つまり、今日の我々は、

100年前よりも、150年前よりも、200年前よりも、300年前よりも、

・・・1000年前よりも、さらに2000年前、3000年前よりも、

 

いっそう 煩悩に狂い、自己中心の考え方が蔓延(はびこ)ってき、

人間全体が小粒になり、他人のことを考える余裕がなくなって

きている・・・。というのである。

 

――― こういう認識は、「文明」と「野蛮」という概念の転換を、

我々に促している。

 

 ★      ★      ★      ★      ★ 

   

そもそも、歴史をふり返れば、

どの文明も国家も社会も、栄枯盛衰があり、

自然現象を見て、我々は 盛者必衰のことわりを知るのである。

 

ある世界観や価値観の枠組みの中での世代を越えた人々の営みの

積み重ねは、やがて 爛熟し、腐敗し、自らを支えきれなくなって

崩壊するものであろう。

 

しかるに、近代西欧に生まれた文明は、

19世紀に “人類は 限りなく 進歩していく運命にある”

という「進歩思想」を唱え、

 

時間の経過によってものを見るということを蔑視し、

永遠の相において ものを見ることだけを

意味ある認識としたのである。

 

つまり、 “ものは衰退し やがて滅びる”という歴史観

失った特異な文明が、この近代西欧であった。

そして、明治の文明開化は、まさに この文明を取入れたのであった。

 

 

   ★      ★      ★      ★      ★ 

 

この近代西欧の「進歩思想」には、

仏教の「末法五濁」思想と違って、

“世の中は だんだん悪くなる” という発想がない。

 

 ※ 末法とは?

  正法: 釈尊滅後、500年。

     教えが正しく伝わり、正しい修行、正しいさとりが得られる時代。

  像法: 正法後1000年間。

     教えも修行も像(かたち)ばかりで、証は得られない時代。

   末法: 像法後1万年間。

     かろうじて教えは伝わっているが、行も証もともなわない時代。

 

 

 ※ 五濁とは?  

   劫濁・・・ 「劫」は、「時代」という意味で、時代の汚れ。

      疫病や飢饉、動乱や戦争が続発するなど、時代そのものが汚れる状態。

   見濁・・・ 「見」は、「見解」(人びとの考え方や思想)。
     邪悪で汚れた考え方や思想が常識となってはびこる状態。

   煩悩濁・・・ 煩悩による汚れ。

      欲望や憎しみなど、煩悩によって起される悪徳が横行する状態。
   衆生濁・・・ 衆生そのものが汚れること。心身ともに人の資質が衰えた状態。
   命濁・・・ 
元は、人の寿命が短くなること。自他の生命が軽んじられる状態。

      また生きていくことの意義が見失われ、生きていることのありがたさが

      実感できなくなり、生涯が充実しない虚しいものになってしまうこと。

 

    どんな悲惨事が起きようと、これを深刻なこととして捉えず、

    これを糧にして、よりよい物にしよう。悲惨事を悲惨事として

         受け取らず、これを よりよい未来を作る踏み台とし 手段とする・・・。

 

    すべての悲惨事が、

    「悲惨事」ではなく、将来のための「道具」となる・・・。

 

    これが、近代西欧の「進歩思想」の冷酷なところだが、

    我々は、これを冷酷とは 少しも感じない。

    むしろ、これを 文明人の「よいところ」と思うのである。

 

       

 

末法とは、釈迦の入滅を 時間感覚・歴史観の起点としている。

つまり、釈迦仏が この世を去ったということに、己が生きる上に

おいて 重大な意味を感じた者の時間感覚・歴史観なのである。

 

末法五濁は、

我々の願望や努力精進では いかんともしがたい業報因縁なのであり、

その中で、我々は悲劇的なものとしてしか存在できない

――― ということなのであろう。

                          ※ 業報因縁=歴史的現実

 

                                     合掌

100Bq/kg と 8,000Bq/kg の 二つの基準の違いについて

https://www.env.go.jp/jishin/attach/waste_100-8000.pdf

100Bq/kg と 8,000Bq/kg の二つの基準の違いについて
環境省廃棄物・リサイクル対策部
 
廃棄物に含まれる放射性セシウムについて、100Bq/kg と 8,000Bq/kg の二つ の基準の違いについて説明します。 ひとことで言えば、100Bq/kg は「廃棄物を安全に再利用できる基準」であり、 8,000Bq/kg は「廃棄物を安全に処理するための基準」です。
 
1.原子炉等規制法に基づく クリアランス基準について 廃棄物を安全に再利用できる基準です。 運転を終了した原子力発電所の解体等により発生するコンクリート、金属を 想定し、原子力発電所や一般社会での再利用を推進するために定めた基準です。
 廃棄物を再生利用した製品が、日常生活を営む場所などの一般社会で、様々 な方法(例えばコンクリートを建築資材、金属をベンチなどに再生利用)で使 われても安全な基準として、放射性セシウムについて 100Bq/kg 以下と定められ ています。
 
核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第61条の2第4項に規定する精錬事 業者等における工場等において用いた資材その他の物に含まれる放射性物質放射能濃度に ついての確認等に関する規則第 2 条
 
2.放射性物質汚染対処特措法に基づく指定基準※(8,000Bq/kg)について 廃棄物を安全に処理するための基準です。 原子力発電所の事故に伴って環境に放出された放射性セシウムに汚染され た廃棄物について、一般的な処理方法(分別、焼却、埋立処分等)を想定し、 安全に処理するために定めた基準です。 8,000Bq/kg 以下の廃棄物は、従来と同様の方法により安全に焼却したり埋立処分したりすることができます。焼却施設や埋立処分場では 排ガス処理、 排水処理や覆土によって環境中に有害物質が拡散しないように管理が行われ ていることから、周辺住民の方にとって問題なく安全に処理することができ ます。 なお、8,000Bq/kg 以下の廃棄物を焼却した結果、焼却灰の放射能濃度が 8,000Bq/kg を超えた場合には、特別な処理が必要となります。広域処理によ り焼却する場合は、そのようなことがないよう、対象とする廃棄物の目安を 焼却炉の型式に応じて240Bq/kg以下又は480Bq/kg以下のものとしています。
 
 
※平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により 放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法施行規則(平成 23 年 12 月 14 日環境省令第 33 号)第 14 条
 
(参考) 昨年 10 月に来日した IAEA のミッションの最終報告書では、「放射性セシウ ム 8,000Bq/kg 以下のものについて、追加的な措置なく管理型処分場で埋 立てを実施することについて、既存の国際的な方法論と完全に整合性がと れている。」と評価されています。なお、8,000Bq/kg を超える廃棄物につい ては、放射性物質汚染対処特措法に基づき、指定廃棄物として国が処理するこ ととなっていますが、同法に基づき新たに定められた処理基準に従うことより、 安全な処理が可能です。このことについても、IAEA の同報告書の中で、IAEA メンバー国の方法論と非常に整合性がとれていると評価されています。
 
 

師の思い出話 他1編

  偶然に生き残った 先師及び師は、 ヒロシマの惨禍を その眼で見た。
何千・何万という 肉の焼け爛れて助けを求め 水を求めて叫びうめく人々や 
川の流れを堰き止めるほどの 死骸を見た。

 

  

私は 昭和20年8月6日、原爆が広島に落ちた日、広島の本部にいた。

それから後、広島市内を 何回も行ったり来たりして、広島師範学校の学生

と共に救護活動をしたのです。

約20日間位いでした。そうすると 8月の終り位に、私も 一緒に行った学生も、

頭の毛が ボロボロ抜け始めましてね、血便が出るようになった。 

それで これではいかんと思って、僕は 一応そこで解散して 皆を帰しました。 

私は しばらく残っていましたが、現在まで生き残っています。

私の友達はかなり死にました。その現場で死んだのではなく、後に白血病その他

を起して死にました。

私は まあ 今の所 もう少し長生きしたいと思っていますが、

私が 今まで生きているのは何故か よく分りません。よく分りませんが、

私は 酒が好きで 大いに飲んだんです。しかし、当時は 酒がなくて。私は

化学の先生をしていましたから、アルコールを 沢山持っていた。

何十缶と持っていた。配給がありましてね。それを調合するわけなんです。

勿論 個人的にするのではない。あれは 一番純粋なのは 100%、

その次に 99.8%、95% とある。それを 25%に薄めて、

色々な物を入れるんです。そして味をつけて 砂糖を少し入れて、

杉の木を削って その中に入れて一週間位おく。そうしたら

いいのが出来るんですよ。

それを学校中に配って、私も学生も一緒に飲むは 飲むは。 

アルコールだけではない。その中に色々なものを入れていますから、

放射線を 随分吸収したと思う。

一番恐いのは、ストロンチウム90です。あれは、脊髄に沈着しますからね。

それを 入った途端飲むから沈着する暇がない。要するに 新陳代謝

それで助かったなぁと思ってね。本当に化学の先生であることに感謝した。(笑)

今は 生活の智慧を発揮して、一日に15種類以上の物を食べて、

できるだけ薄め、できるだけ早く出す。

          ( この話しは、PCBなどが環境中に拡散し、食物連鎖を通じて

    濃縮されて 我々の口に入る事への対処を話題としている文脈

    の中の一部です。)

 

これが 乱世を生きるコツですよ。いらん話しですが、体も大事にしない

といけない。体を離れて仏法はないですから。仏を大医王というように、

体のことを知っておかないといけない。・・・

 

                           

 

 

      👇は、昭和5年(1930)に 住岡夜晃(35歳)によって書かれたものです
   決して 上手な詩とは 言えませんが、意あるところを見てください
                                     ~~~~

山の奥の淋しい里の
うねうね つづく山脈に
秋は 正装の乱舞に笑う

蒸留水のように 澄み切った空気
太陽の 鋭い 朝の光線
私は 軽く 山の道路を歩む

滝山川が 絶壁の下にはう
絶景 絶景、滝がかかる
近代的 新しい道路が、木の間に光る

滝山川水力電気、
すばらしい工事だ
あぁ、この堂々たる大堰堤

コンクリートのお城だ
スイッチ一つで 大鉄板が上がれば、
水は 水道を 静かに下る

わずか 2ヶ所 光を見ただけで、
山又山の底のトンネルを
一里も二里も 下ってゆく

堰堤の上に立てば、
天然と人工の美がもつれて
近代的な絵画が動く

底の知れない 青い青い淵、
それに メダカが 無数に躍る
三尺もある鯉がいさう

眼を上げる、川上の あの景色
舟が 一艘、
木を流す人の 鳶口の音

しかし、この絶景も
いつまでも 私を酔わしてはおかない
電気! 近代文明、

中国山脈の この真っ只中、
「 猿の声か、賤が妻木の斧の音か 」
昔の文句にありそうな この深谷

ここに、たった この間まで
三千人の工夫たちが
昼と夜と 連続で 働いていたのだ


朝鮮人の大群、
工事から工事に渡り歩く 荒くれ男
それらの間に巣食うイカサマ師

工費すべて 三百幾十万円
その金の下に 何が為されたか
里の人から聞く 哀話の数々

一万円の工事を 甲が請け負うと
九千円で 乙組の頭(かしら)が 別けて請け負う
乙は 又、頭をはねて 丙に渡す

丙丁になると 儲けどころか 損がいく
可愛そうなは 鮮人だ
打たれ罵られて 奴隷の如く使われた鮮人だ

支払う金がないとの 一言葉で・・・
命をまとに働いた彼らは・・・
思った俺さえ 涙が下る

一日 わずか一円幾十銭、
それさえ貰えぬ鮮人の
涙が やがて何を生む


道義日本の語り草
無情悪鬼の横行は
彼らに無くて、我にあり

冷たき鞭を ふるいつつ
今日一日の糧のため
逃げも得せで 今日もまた

働く金の 幾割は
飯場の親爺の 青い手に
搾り取られる 情けなさ

大地にあえぐ 大群の
心の闇を せめて 一時(ひととき)でも
晴らすは 酒の香(かおり)なり

暗い地下道に一日を
疲れて帰る 人の子に
食うこと以外に 何の楽しみぞ


岩石 ――― 墜落 ―――
即死!
重傷!

失われた生命は
何によって 償われるのか
何によって 慰められるのか

街の華美なる洋館の
昼のような装飾電灯 (* シャンデリアとルビあり
その裏に 赤い血の犠牲がある


如何なる 時でも 処でも
通う誠に 変わりなし
まことは 久遠の故郷(ふるさと)

今も 神代の手振りある
この里人の まごころは
鮮人にも 通じたろう

異郷に 淋しく流れ歩く
人の情に 敏感な
鮮人たちを 思う時

野菜一束くれてやりゃ
涙流して 礼を言う
尊くも 人の心の底に 火が燃える

鮮人とは 悪魔のように恐れられ
馬鹿者扱いに 卑しめられ
奴隷のごとく 虐げられる

危険な工事や
辛い仕事には
みんな 彼らが使われる


素直(すなお)に働いた その上に
お給金は くれたりくれなんだり
ある日は 食わずに青ざめる

みなを働かした その金を
一人でもって逃げた男、
彼らの中に そんな奴でもあったか

弱きを虐げる無道義の
この暗黒の文明よ
一夜のうちに 灰になれ

今なお続く 道路工事の現場にゆけば
巨岩が 今にも落ちそうな
その真下で働く人たちに 黙礼する

「 地獄です 地獄です
  ドサンと落ちたら それまでだ 」
土方の一人は 私に言うた

きれいな景色も 水の音も
暗い私を 救わない

                       ( 『住岡夜晃全集』第五巻 )